text by YUMIO久々に飲み仲間のソレイユH谷川ちゃんから呼び出された。
(プライバシーに配慮して一部イニシャルにしてみました)
“合コンの途中だけど、つまんないから途中抜けする。呑みなおそ”と言う。
い〜けどさぁ。
途中抜けって。
その感じ悪い飲み方、昔から変わってないねぇ(笑)
幹事さん、お気の毒さま・・・
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さて、呼び出された先は桜通沿い。
堀川そばにある老舗【アーニーズバー】。

カウンターとテーブル2席だけの狭い店内だが、
窓越しに黄金の銀杏並木を眺めて、いまの季節はとってもロマンティックだ。

でも、話題は決してロマンティックではなかった。
テーマは『後進育成について』。
彼の会社で新人を募集した。
しかし、どの履歴書を見ても“ガッツが無い”のだそうな。
なかでも一番目を惹いたのは、ある男性の自己PR欄の文章。
見ると“気は小さいが、やさしい”と書いてある。
・・・ん?
・・・気は小さい“が”やさしい?
「これ、日本語おっかしいよなぁ。
“気は小さいが、力持ち”ならまだシャレかと思って許せるけどさ(笑)」
確かに。“が”が逆説になってない。
「誰だって気は小さいけど、それを奮い立たせて仕事してんじゃん?
やさしくて、害が無いだけの奴が“社会に役立つ”って本気で思ってんのかね?」
なんで今の若い奴らは自分を奮い立たせることを避けるんだ?
と、ソレイユH谷川。
・・・熱い。
彼は仕事と飲み会のことになると、いつもパワフルだ。
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ウォッカトニックを呷りながら彼の嘆きを聞いていて、ふと考えた。
“今の若い奴らは・・・”と言って若者の愚態を悲観するのは、
太古の昔から続いてきたことだ。
ならば、ずっとずっと大昔の人たちって、
今の大人たちよりももっともっと偉大だったんだろうか?
わたしたちだって“若い奴ら”だった時代があるのに、
いつから違う立場に変わったんだろうか?
そんなコトを議論しながら、話題は“使えない後輩”のネタに。
どんな業界にも、変わった若者は居るもんだ。
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一説には、ゆとり教育世代の子どもたちに、
“厳しい指導は通用しない”と言われているし、
教師の体罰が非難され、先生がやさしくなってから、
“子どもたちの上下関係の意識が薄くなった”とも言われている。
今の20代前半の若者たちは、
ちょうど、ゆとり教育の走りの世代にあたるそうだ。
そういえば、あの司令塔・中田だって、
W杯で年下の後輩たちを奮い立たせることができず涙した。
いまの20代の前半の若者たちからしてみれば、
我々の指導なんて「うぜぇ、年寄り」の一言で済まされちゃうんだろうな。
んじゃ、優れた後進を育てるには、いったいどうしたらいいんだ?
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三杯目のウォッカトニックを飲み干しても、
『後進育成のベストな方法』についての結論は出なかった。
「帰ろっか」
「んだね」
つまんない合コンを抜け出して楽しい話をするはずだったのに、
もっとつまんなくなっちゃったかな(笑)?
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先人たちは、皆こうして
ジェネレーションギャップに悩まされてきたんだろう。
ふと、新人時代の大先輩の声が聞きたくなった
堀川の夜。
■アーニーズ・バー
名古屋市中村区名駅5丁目
営業時間/18:00〜翌2:00 ※日曜定休